下校路。

母校のそばでひとやすみしながら、煙草を吹かし、
空を見上げていた時のはなし。
見慣れた制服の(おそらく後輩であろう)女子ふたり組が、
丁字路を右に曲がり、こちらに歩いてきた。きっと下校なのだろう。
その少し後ろを同じ見慣れた制服を着た男女のふたり組が
丁字路を左に曲がり、向こう側に歩いて行った。
その左に曲がった、
男女ふたり組に気がついた女子ふたり・・
「え、〇〇と□□って付き合ってんの?」
『えっそうなん、知らんかった』
驚きに満ちた表情で盛り上がっている。
(そのうちの1人は少し戸惑っているように、僕には見えた、
その男子が気になっていたりしたのだろうか、、)
当時から、付き合っているカップルは
左へ曲がり、鴨川で日が暮れるまで過ごす、
というのが、お決まりだった。。
時代は変わっても色々なことが変わっていても、
そこは変わらないのだなと、、
なんだか不思議な気分になった。